組曲「くるみ割り人形」op.71a
クリスマスイブの夜、少女クララが夢の中でくるみ割り人形と旅をする物語。組曲は8曲、どれも3分前後で、クラシックが初めてでも退屈しません。金平糖の精でチェレスタがきらめき、花のワルツのハープで一気に華やぎます。
Four nights in December, without the Ninth.
第九を外して選んだ、12月の東京の四夜。各公演で実際に演奏される曲目を、曲ごとの聴きどころと動画つきでまとめました。動画はその曲の中でいちばん盛り上がる箇所(YouTubeで最も再生されている区間)から始まります。予約ボタンは各チケットサイトへ直接つながります。
いちばんクリスマスらしいオーケストラ公演。元チューリヒ・トーンハレ管首席指揮者のブランギエが、バレエ音楽の名作二つで夜をはさみます。
クリスマスイブの夜、少女クララが夢の中でくるみ割り人形と旅をする物語。組曲は8曲、どれも3分前後で、クラシックが初めてでも退屈しません。金平糖の精でチェレスタがきらめき、花のワルツのハープで一気に華やぎます。
現代の作曲家アレクセイ・ショールによる、映画音楽のように旋律的な作品。二人のソリストが掛け合い、重なり、譲り合う構図そのものが見どころです。動画は当日と同じブシュコフが弾いた世界初演の記録。
王子イワンが火の鳥の助けを借りて魔王カスチェイを倒す物語。魔王の踊りで全楽器が叩きつける一撃と、ホルンのソロから始まり全奏へ膨らんでいく終曲が、コンサートの締めくくりにふさわしい高揚をつくります。
有名曲ではなく「生で聴ける機会の少ない大曲」で勝負するプログラム。終盤、女声合唱がマニフィカトを歌い出す瞬間がこの夜のハイライトです。
1791年、ハイドンがオックスフォード大学から名誉博士号を受けた際に演奏されたことが愛称の由来。ゆったりした序奏から一転して快活な主部へ切り替わる第1楽章と、駆け抜ける第4楽章が聴きどころ。前半の肩慣らしにちょうどいい長さです。
ダンテ「神曲」の地獄篇と煉獄篇を音にした2部構成。冒頭、低音の金管が「この門をくぐる者、一切の望みを捨てよ」の言葉をそのまま刻みつけ、中間部ではフランチェスカ・ダ・リミニの悲恋が甘く歌われます。煉獄の果てに女声合唱の「マニフィカト」が天上から降りてきて、静かに閉じる。リストはワーグナーの助言で天国の描写を書かず、この祈りで終えました。
サントリーホールが毎年イブに開く恒例公演。古楽器のオーケストラと合唱で聴くヘンデルは、世界的に評価の高いBCJの本領です。全3部、休憩をはさんで約3時間。
第1部はクリスマスの物語そのもの。第2部の終わりの「ハレルヤ」では客席が立ち上がる習慣があり、ロンドン初演で国王ジョージ2世が立ち上がったという伝説に由来します。初めてでも周りに合わせれば大丈夫。終曲の「アーメン」まで聴き終えたときの静けさが、イブの夜にいちばん似合います。
名曲を短く並べた一夜限りの特別プログラム。ナビゲーター付きで肩の力を抜いて楽しむ形式なので、上の三夜より気軽です。クリスマス当日にこだわるならこちら。
ジングルベルやきよしこの夜を織り込んだ、開幕にふさわしいメドレー。
揺れる水面のようなフルートの旋律で始まり、「バレエ」で軽やかに跳ねて終わります。
弦が泣く、プッチーニでいちばん切ない数分。
ウィーンの年末年始の定番ワルツ。
12月15日の東京フィルと同じ組曲。上の動画で聴き比べができます。
「夜明け」の小川のせせらぎから、「全員の踊り」の大団円へ。この夜の締めくくり。
開演前、サントリーホールのパイプオルガンで。